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Blenderに思うところ(2)

親との逆行列

使っていても、理解しずらくうまく制御できないのがこの「逆行列」という概念。なぜ必要なのか、利点は何なのか? もちろんそれが理解できても、無いほうが良いと思う。

先の記事で書いたグループ機能欠如のため、ペアレント機能を使用すると、その挙動に驚く。

例えば上の図の様な配置のCube(X=2)をEmptyオブジェクト(X=2)の子とすると、Cube座標値は親からの相対距離としてX=0とならず X=2のままとなる。これは親との逆行列がX=+2となるから。

親からの相対位置(ローカル座標)で作業したい場合これでは不都合なので、この逆行列をクリアするとCube座標値は X=0となることを期待するがX=2のまま、すなわち絶対座標では X=4となり全体が崩れる結果となる。

サードパーティのプラグインには逆行列を思う通りに消してくれるものもあるし、オブジェクト操作のメニュー内には「逆行列を付けずに親に」というコマンドもあり、逆行列を不便に思う人が一定数いると思う。なぜ逆行列という概念が必要なのか、どのような場合に有効なのか理解できない。